人間の生命の根源的な苦しみは煩悩によって生じるのだが、その多くは人間関係の中で生じるだと思う。 内閣府が進めるムーンショット計画にあるように、アバターが共生する社会が実現した時、そのアバターの社会の中では人間ならぬアバター間関係がつくり上げられるのだろう。そうなった時、人間の苦悩はどうなるのだろうか。仮想空間の中に飛ぶことで現実社会の苦悩から逃避することができるようにも思うが、アバター間の苦悩が現実社会に影響することも考えられる。人間が進めた技術革新に人間の精神が試される日が来るのかもしれない。